こんにちは。片山由紀子です。
今回のテーマは『夢は叶ったか?』
「6万4千人が大きなホールに集まり、一人の指揮者の元で整然と計算を行えば、
実際の時間の進行と同程度の速さで予測計算を実行できる」
イギリス人のリチャードソンは世界で初めて数値予報の実用性を示した人です。
数値予報とは、気温や気圧、風速などの気象データをスーパーコンピューターに入力し、
将来の大気の状態を計算で予測する方法です。
でも、当時(1920年頃)はコンピュータが登場する前で、
6時間先の予報を1か月以上かけて手計算で求めるという非現実的な状況でした。
さらに、数値予報に用いた物理方程式に難点があり、結局成功しなかったのです。
21世紀になった今、日本の天気予報はアメリカやイギリスと並んで
世界トップクラスの精度を誇っています。
数値予報の進歩はコンピュータの進歩と同じく、
現在使われているスーパーコンピューターは1秒間に27兆5千億回の計算
(最大浮動小数点演算速度27.5テラフロップス)が可能です。
「リチャードソンの夢」から90年。彼の夢は叶ったのでしょうか?
答えはイエス。地球全体の大気の状態を1週間先まで予測できるようになるとは、
リチャードソンですら想像していなかったかもしれません。
でも、現代はリチャードソンの時代にはなかった問題に直面しています。
地球温暖化がこのまま進行したら、未来の地球はどうなるのか?
スーパーコンピューターの性能をはるかに超える100年後の地球を予測する新たな夢に、
世界が挑戦しています。
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