こんにちは。片山由紀子です。
『やませと長期予報』
うっとうしい梅雨空。この空を特別な思いで見つめている人たちがいました。
梅雨から夏にかけての時期、
北海道の北に位置するオホーツク海に高気圧が出現します。
この「オホーツク海高気圧」は冷湿な気団という特徴があり、
北日本の太平洋側に極端な低温と日照不足をもたらします。
天気予報ではよく“冷たい北東の風”という言葉を使いますが、
東北では「やませ」といって、昔から農家を悩ましてきました。
明治末期から大正の始めにかけて、北日本では冷害が頻発したのです。
そこで、東北地方の気象台が中心になって長期予報の研究が進められ、
昭和16年(1941年)、日本で初めての長期予報が
仙台気象台(現在の仙台管区気象台)から発表されました。
日本の長期予報は、東北地方の農家を冷害から守りたいという
切なる願いから始まったのでした。
それから68年、長期予報はスーパーコンピューターの時代を迎え、
冷害に強い稲への品種改良も進みました。
でも、1993年(作況指数37)と2003年(作況指数69)は、
戦後最悪ともいわれる不作に見舞われるなど、
空を見上げる思いは今も変わっていないようです。
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